若桜街道ビブリオバトル・読書会

鳥取市で開催している若桜街道ビブリオバトルと読書会のHP

6月10日 LINEでビブリオバトル☆レポ

6月10日(水)はLINEでビブリオバトルでした!
テーマは「あめ」
梅雨から、テーマを「あめ」になったので、まさか当日に梅雨入りするとは思わずびっくりでした。

今回はWチャンプでした!
「死神の精度」伊坂幸太郎 
「海へ、山へ、森へ、町へ」小川糸
おめでとうございます☆


まずチャンプ本から紹介を
「死神の精度」伊坂幸太郎 
雨男の死神が主人公。彼の仕事は人の死を見定める事で、1週間前に調査対象の人間に接触し、その死が妥当かどうかを判断し、「可」と報告すれば8日目に死が実行されます。連作短編の形で、毎回対象となる人物を変えながら、6編の物語で構成されています。人間ドラマがしっかり描かれてつつ、哲学的でもありながらとても読みやすく、ミステリータッチで先が読みたくなる一冊。

「海へ、山へ、森へ、町へ」小川糸
美味しい料理に出会う旅のエッセイ本。2010年11月発行の「ようこそ、ちきゅう食堂へ」に追加して収録し、2013年に発行。長瀞の天然水で作るかき氷や栃木の国産自然派ワイナリー、能登の麹から仕込む昔ながらの製法の醤油。他にも沖縄や奈良と全国的。しかも日本だけでなく海外も。それぞれが一つのエッセイというより、物語を読んでいるようで情景が浮かび、一緒に旅しているかのようです。


その他の本の紹介です♪
おおかみこどもの雨と雪細田守
東京の大学に通う花は、人間の姿で暮らす「おおかみおとこ」に恋をします。やがて二人の子供ができますが、おおかみおとこは不慮の事故で亡くなっ… お母さんの子育て奮闘記です。花は子供の感情に寄り添い、子供の決断を受け入れる。おおかみこどもに注目しがちだけど、子育て奮闘記として見てはいかが?

言の葉の庭 小説版」新海誠
アニメーション監督・新開誠が自身の映画を小説化、映画(2013年 5/13公開  本編46分)では描かれなかった人物やエピソードも込めて、雨に彩られた一夏を描く青春小説。雨の日の朝、靴職人を目指す高校生の孝雄は、年上の女性・雪野と庭園で出会うとこから始まります。映画を観てから小説を読まれた方がおススメ!

「うたうおばけ」くどうれいん
エッセイで、短編が39個収録。帯に、『人生はドラマではないが、シーンは急にくる』とあるように、日常の中で起きた印象的なエピソードをつづったもの。ありふれた状況の中で、かけがえのない物語が起きていることを著者が丁寧な視点で切りとっています。とぼけていたり、胸があったかくなったり。つい、自分の日常にも思いをはせてしまいます。

銀河鉄道の父」門井慶喜
第158回直木賞受賞作品。明治生まれの父政次郎と、その子宮沢賢治の物語です。家長としての威厳を保ちながらも慈愛たっぷりに子を愛す父の下で、対立を越えて詩や童話が生まれたそう。宮沢賢治をあまり読んだことない人でも、宮沢賢治について興味が持てる一冊。

「ヤノマミ」国分拓
ヤノマミとはブラジル北部に住む先住民のこと。森から生まれて、森を食べ、森に食べられる。厳しさと優しさのある生活に生きる人々。文明との接触による感染症により大部分が滅んでしまいました。現在は保護区の中で生活をしています。この本は文明から離れた人々の生活を150日でまとめたルポルタージュです。


テーマ「あめ」にまつわる本はいかがでしたか?読みたくなる本があったら嬉しいです。