若桜街道ビブリオバトル・読書会

鳥取市で開催している若桜街道ビブリオバトルと読書会のHP

6月24日 LINEで読書会

6月24日(水)は、LINEで読書会でした。
今回は、紹介された本の話だけでなく、いろんな話題がちょこちょこと出て盛り上がりました!

「保健室のアン・ウニョン先生」著:チョン・セラン、訳:斎藤真理子
保健教師と漢文教師が悪いもの退治する娯楽小説。ウニョン先生は見えないものが見える特別な力を使い、BB弾の銃と虹色のオモチャの剣に自分のエネルギーを込めてM校の邪悪な存在を退治。漢文教師のホン・インピョはM校を運営する一族。ウニョンは愛想が無く、インピョは神経質で融通が効かない、ただ2人は「人には親切にしたい」「許せないことは許せない」。10篇の物語を通して韓国の世情も見えて、ウニョンとインピョ、他登場人物も面白いです!


「わかりあえないことから―コミュニケーション能力とは何か」平田オリザ
平田オリザ氏は、現代の子ども・若者が、親や社会がお膳立てすることで「伝わらない」という経験が少ないため、「伝えたい」と思わないという状況に陥っていると診断する。そこで「伝わらない」という状況と作り出すために、自分と価値観やライフスタイルの違う他者と接する機会を作ることが大切。また、その疑似体験のために、演劇を取り入れることが有効だという。文体は多少専門めいて難しそうなんですが、内容は、あー!とピンとくると思います。


「おっしくっらまんじゅう」あかいみほ
福音館書店の月刊予約絵本「こどものとも 0.1.2.」通巻238号。0歳から2歳を対象にした、厚手の絵本です。トマトさんとりんごさんが寒くて、おしくらまんじゅうをして、温まっていくお話。そこへみかんさんとバナナさんも加わって、みんなほっかほか。最初、青いトマトさんと青リンゴさんが、だんだん赤くなっていく発想が面白いなぁって思いました。絵もあったかい感じでステキです。


「感染列島」涌井学
2010年10月、フィリピン北部で発生した感染症。村人の症状は喀血、下痢、嘔吐、出血。
2011年1月、東京の市立病院を受診した若い夫婦。発熱はあるもののインフルエンザ検査は陰性。松岡剛は心配はないと診断。ところが夫はその後急変して… パンデミックを起こす新型感染症に命がけで向き合う行動が感動します。感染症を拡大させるのも、収束させるのも人。どんな過酷な状況でも、希望を持つ事が大切と教えてくれる一冊です。

読書の参考になったら、幸いです。