若桜街道ビブリオバトル・読書会

鳥取市で開催している若桜街道ビブリオバトルと読書会のHP

2021年3月3日 LINEでビブリオバトルの結果

3月3日は、LINEでビブリオバトルでした☆
テーマは「生」。
今回も読み応えのある本が集まりました!その中で圧倒的に勝利を収めた
チュンプは
「ひとりでしにたい」カレー沢薫
でした。
おめでとうございます!

チャンプ本から紹介します。
「ひとりでしにたい」カレー沢薫
マンガ。主人公の女性は35歳の学芸員。マンションを購入し猫と暮らしています。ある日、かつてキャリアウーマンだった叔母が70歳でいわゆる孤独死をします(バスタブで保温中のままスープに)。死は誰にもやがてきて、結婚や子供に関わらず自分の問題だと実感します。そしてちゃんと死ぬために、終活を知り、しっかり生きようとする話です。重い話のようでギャグあり、ラブらしきものもあり、出てくる名言も刺さります。


「生きるとか死ぬとか父親とか」ジェーン・スー  
母を亡くし約20年、著書は40代中盤で独身、父は80歳。一時は絶縁寸前まで行った父娘_父のこと母のこと、知らないことも多くある、今、聞いておかなければ後悔する_その思いから生まれたエッセイが文庫化、そして今春にドラマ化されます。娘と父の会話だけでなく、知人や親戚とのやり取りの中で初めて知ることも。照れ臭いけど、私も改めて家族と話すように心がけるきっかけになりました。


「生きものは円柱形」本川達雄
私たちの指も手足も胴も、丸くて細長い。木の幹や枝、根も。生物には円柱形の部分があふれています。もちろん幾何学の定義通りの円柱形の生物は存在しないのです。ちょっとアバウトに眺めるからこそ、円柱形という、生物が示す共通性が見えてきます。目に見える形から入り
、生物がどういう材料でできているか、生物の体を形作っている構造の話、動物が動くための話、生物における時間の話など、生物学の入門書。


「わけあって絶滅しました。」丸山貴史 著、今泉忠明 監修
古くはカンブリア紀から、最近では数十年前まで 生息していた様々な生き物について、基本データと絶滅理由が一種につき見開き2ページで紹介されています。 絶滅理由を見ていると、何が災いして何が幸いするのかわからないなと思うものもあります。厳しい生存競争を逃れて独自の生きる道を見つけたのに、その先にも困難が…なんて切なくなってしまいます。太古から連綿と続く生き物たちのドラマです。


読書の参考になれば幸いです。