若桜街道ビブリオバトル・読書会

鳥取市で開催している若桜街道ビブリオバトルと読書会のHP

5月13日 LINEでビブリオバトル

5月13日はLINEでビブリオバトルでした!
テーマは「透明」
今回もいろんな本が集まりましたよ〜 ぜひ読書の際の参考にしてください^ ^

では簡単に本の紹介を^ ^
まずチャンプ本から
「鉱物アソビ 暮らしのなかで愛でる鉱物の愉しみ方」フジイ キョウコ
鉱物の美しさを日々の暮らしの中で愉しむためのガイド本です。小さいころ、きれいな石を見つけたら、わくわくしたことありませんか?そんなわくわくを思い出したり、気軽に愉しめるようになっています。少しだけ鉱物についての説明もありますが、堅苦しくなく、写真がきれいなのでむしろ癒されます。また、鉱物をモチーフとした文学作品が紹介されています。


「深く、暗く、冷たい場所」メアリ・ハーン、せなあいこ訳
アリ、少女13歳。屋根裏部屋で見つけた一枚の古びた写真。写っているのは湖と別荘を背景にした子供時代の母親と伯母と、腕と肩を残して破られたもう一人の少女。二人ともその少女は知らないといいます。ただその少女は湖で溺死し、まだ遺体が上がっていないことを知ります。そしてそれ以降、母と伯母が別荘に行かなくなったことも。何があったのか?ミステリー作品。透明は、存在が“透明”と“透明”な湖から。


「インヴィジブル」ポール・オースター柴田元幸
原題Invisible。invisibleは、「見えない」「透明な」「不可視」という意味。一応の舞台は1967年のニューヨークやパリ、主人公は20歳のコロンビア大に通う文学青年のアダム。2007年、アダムの旧友ジムのところに、「夏」と題された小説が送られてきますが、これが実話だというのです…。読み進めるうちに、余計謎は深まっていきます。読み終わった後に、もう一度読みたくなる作品。


「しらゆきひめ」グリム 原作、立原えりか文、いわさきちひろ
原作の白雪姫はエグくて残酷なシーンの多いお話。この絵本は珍しく原作に近い内容になっています。白雪姫のクライマックスと言えば…肌も心も純白の白雪姫が、真っ赤な毒りんごを口にするというあのシーンに、鮮やかで甘美な印象さえ与えます。おとぎ話の残酷さや不条理さが、より物語の美しさをきわださせています。透明は、すきとおった涙やガラスのお棺、そしていわさきちひろの透明感を感じる絵から。


「読書の学校、100分で名著。
中野京子の特別授業シンデレラ」
世界一有名なヒロイン。シンデレラとは灰にまみれた小さな女の子といった意味です。シンデレラの類話は世界に500もあり、最古の文献は9世紀の中国にあります。さらに、グリム童話では行動的な性格で表現され、ガラスではなく金の靴を履いています。怖い絵の筆者、中野京子が中学生に伝えた事は疑う事から始めよう。
この本を読めば、シンデレラのイメージが変わってしまいます。


「透明な夜の香り」千早茜
超人的な嗅覚をもつ調香師の青年「小川朔」、元書店員の「若宮一香(いちか)」は彼に事務・家事手伝いとして雇われるも、その中の最重要条件は「嘘をつかないこと」。理由は「嘘は匂う」から。物語は小川朔が一癖も二癖もある依頼が舞い込むスタイルで進みます。様々な香り…花、果物、ハーブ、などなど。香りに色は無いのだけど、不意打ちに記憶を呼び起こしてしまう瞬間と、その後にも。